日本と季節が反対のニュージーランドでは、9月に春が訪れます。 キウイ栽培の1年をご紹介します。
春が近づくと枝が勢いを増して成長し、葉も棚をつたい果樹園全体をおおいます。春の訪れは、蕾の発芽を促進し、蕾が開花すると、果樹園は自然のエネルギーに満ちあふれます。そしてミツバチが受粉に取り掛かり、雄花と雌花の間を飛び交います。
受粉した花は、果実に成長しはじめます。余分な葉を減らすために枝を切るせん定作業など、樹の強さを見ながら、季節や気温に合わせて毎日手入れをします。1つの実に対して葉の数まで管理がなされ、果実を確実に成長につなげます。
ゼスプリの生産者は定期的に新しい栽培技術を共有するために技術講習会を行っています。ここで共有した情報は、ニュージーランド、及び、国外のゼスプリ生産者にも共有されます。こうして、蓄積されたノウハウが、より良い品質のゼスプリキウイを生産する礎になっているのです。
果樹園では果実の品質の向上のために、果実の摘果や、ストリンギング、環状剥皮などキウイ栽培の技術革新に力を入れています。実の数を調整する摘果の作業をすることで、果実の大きさや味、品質を調整するのです。
キウイフルーツの生命力は非常に強く、その蔓は1年で5 - 6メートルも成長します。夏の時期の蔓と葉の管理は、その後の果実の成長に非常に重要となるため、毎日のせん定が欠かせません。
キウイフルーツを病気や害虫から守るため、サンプリング、様々な検査、栽培記録などを網羅した厳しいゼスプリ作物保護プログラムを実施しています。生産者は定期的に作物の状況を監視、記録し、ゼスプリでも各果樹園の肥料や、農薬使用といった細かい栽培情報を集積・管理しています。
外部監査員がすべてのゼスプリ果樹園のサンプルから、味の鑑定、分析をし、研究室では、収穫許可前に、乾物収量、糖度、色、成熟度の検査・分析、評価をしています。ゼスプリキウイの品質はこのようにして保証され、美味しい食べ頃のタイミングで各市場の店頭に陳列されるように収穫されます。
果樹園ではたわわに実った高品質のキウイが手早く、丁寧に摘み取られ選果場へ運ばれていきます。選果場ではキウイの選別、等級付け、更なる品質検査が行われ、箱詰めされた後、倉庫へ貯蔵されます。こうして箱詰めされたサンゴールドキウイやグリーンキウイが世界の各市場に出荷されていきます。
収穫が終わったキウイの樹が休眠期に入るのを待ち、樹液が流動しないこの時期に冬季せん定を終わらせます。冬季せん定では生命力の強いキウイの枝を、来シーズンの収穫にむけて整備をする重要な作業です。せん定された枝はそのまま果樹園に残し、堆肥として利用。さらにその果樹園に合った肥料を与え栄養を補っていきます。
ニュージーランドの真冬にあたるこの時期は冬季せん定が終わると春になるまでは果樹園ではひと時の休息に入ります。
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キウイとゼスプリの歴史をご紹介します
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くわしく